23歳独身女性市の臨時職員出会いアプリ体験

幸福の女神は意地悪だという。
彼女は入口と出口に違うものを用意している。
物事の始まりがよかったとしても、終わりがそうとは限らない。

私はそれを痛感した。

出会いアプリで彼を知ったことが、もう終わってしまったあの出来事のすべての始まりだった。
私は、そのとき自暴自棄な気分になっていた。
登録した出会いアプリでとにかく、動きまくり、行動した。ネットの中で。
そしてあの男を知ることになる。

死にたいほどに絶望していた気分の私は、あの男と出会ったことで生きる気力を蘇らせることになる。
理由は、その男に恋をしたからだ。そしてそれがトントン拍子に進み、付き合うことになったからだ。
彼は城田優にそっくりのハーフのイケメンだった。年下なのに、大人っぽくて色っぽくて包容力もあり
イチコロになった。

始まりはとても良かった。
でも、そこから歯車が狂い始める。
きっかけは彼が金銭的な事情でホストになったことが大きい。
そしてその仕事に私が少しでも関わりを持ってしまったことも大きい。なぜならその店を紹介したのは、私だからだ。
複雑な気持ちだったが、知らない店で働くくらいなら私が選んだ店にして欲しかった。
でも、彼がホストになったこと。これが転機だった。

最後は泥沼だった。
お互いに裏切られた不信感が重なり、終わりを迎えた。

始まりは愛だった。底なしの信頼感があった。
終わりは、憎しみだった。

ね、入口と出口が正反対でしょ。こんなに皮肉なことはないよ。ここまで極端だとね。

終わったあともそれは私の中に、とどまっている。
痛い。初めて痛みを知った。
そして自分が何を失ったのかを知った。それは自尊心だ。

スマートフォンで始まる恋愛体験